公開: 2019年8月30日
更新: 2019年8月31日
二つの国が条約を結び、国交を樹立すると、2国間の貿易や、民間人の交流に必要な事務を行うために、相互に領事館を設置します。領事館は、その国に滞在している自国民の保護や、その国の国民に対する査証(ビザ)の発行などの事務も行います。しかし、領事館が置かれた国との政治的な折衝などを行う権限はありません。さらに、その2国間の貿易や人的交流が活発になり、関係が緊密になると、より高度な政治的問題を処理する必要が出てきます。そのような場合、自国を代表する大使が、相手国の外交を行う権限のある政府機関と折衝を行います。その大使が職務に従事する場所が大使館です。大使館は、普通、相手国の主都に開かれます。